2015.12.15更新

12月12日午後1時30分から佐賀市民会館大会議室において、諫早湾開門研究者会議と有明海漁民・市民ネットワークが主催した表記シンポジウムが開催されました。
漁業者の発言からは、有明海の漁業不振が深刻な状況にあること、2002年4月から1か月足らずで行われた短期開門調査の効果を漁業者が強く感じており、開門調査が行われることの期待が大きいことが明らかになりました。
その一方で、研究者の中にも、シミュレーションを前提に開門調査を行っても効果が低いなどとして開門調査に消極的な意見を述べる方がいらっしゃいます。
過去の調査データが乏しかったことなどから、シミュレーションでは有明海の環境変化が十分に再現できなかったことをふまえて、福岡高等裁判所が開門を命じたという経緯にたちかえって、研究者の方々にはこの問題に取り組んでいただきたいと思います。

弁護士吉野隆二郎